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2019/12/31
2019年大晦日。
本年は、3月末まで英国(Leeds Beckett University)で在外研究を進めておりました。不在期間中だけでなく、帰国後を含めて多くの方々にご迷惑をおかけしつつ、支えて頂いた1年でした。
来年は、皆様へ仕事・遊び等、色々な方法でお返し出来るよう、努めたいと思います。お礼旁々、引き続きご指導よろしくお願い致します。
2019/12/27
先日実施した、Discuss Our Societyがテレビで放送されました。放送日等は知っていたのですが、なかなか視聴が出来ずにおりました。
本プロジェクトの趣旨(社会のリアルを議論する)がしっかりと整理され、生徒らが政治家と議論する様子が熱く盛り上がった空気感と共に放送されておりました。
プロジェクトの成功は関係者の皆様のおかげです。改めて、多くの方々に支えて頂きましたことに感謝申し上げます。引き続き、関係者のサードプレイス(今回のテーマでした)を作り出すことが出来るよう、努めて参ります。今後ともどうかよろしくお願いいたします。(写真は、大野参議院議員と和田市議会議員が参加者と談笑しているところです)
2019/12/24
学部4年生の講義でスティーブン・ソーントンのゲートキーピングを読んでいます。輪読に合わせ、各章のテーマに関する授業・カリキュラムなどの改革案を提案してもらいます。その中で、先日は大学の教員養成改革とし、岐阜大学社会科教育講座のカリキュラムを批判的に検討しました。
学生は、内容系と教育法の講義の構造を再設計し、最終学年に「カリキュラム提案」という、教師によるゲートキーピングを実践的に考える講義を設定。また、講座のカリキュラム・ポリシーや、講座制への批判検討など、ソーントンの文脈に合わせた多数の提案がなされました。私にとっても、耳の痛い提案が多くなされましたが、学生が抱える大学講義への不満も多く聞くことが出来、刺激的で有意義な時間でした。
2019/12/20
昨日は滋賀県明るい選挙推進県民会議でお話しをさせて頂きました。社会や市民の定義の変遷を踏まえ、私たちは「社会」へどのように向き合うことができるのか。選挙や政治を事例に、検討致しました。
大変興味深かったことは、滋賀県選管の方々の視点。例えば、投票所に滋賀出身芸人のパネルを設置し「インスタ映え」スポットを作るなど、攻撃的(?)な仕掛けを多数試みておられること。滋賀県での取り組みを多数ご紹介頂き、とても勉強になりました。
「啓発」は選挙時ではなく、日常的な取り組み(政治・社会を考えること)が重要です。岐阜県・岐阜市でも「面白い」職員の方々がおられますので、県・市を越えた(情報交換的なものではない)、実際的なコラボレーションが出来ればと感じました。とても刺激的なお話しを多数お伺い出来、有意義な時間でした。
2019/12/19
「社会科授業実践論」という講義があります。3年生向けの講義で、小中の教育実習後に行う講義です。実習中の授業や指導を反省的に捉え、複数の社会科論を改めて考えることを目的としています。そのため、3年生までの経験(各種講義や実習)を踏まえ、応用的な授業を作成・実践してもらいます。
先日の授業は世界史(高校2年生対象)。ゲーム理論を用いて、名誉革命・フランス革命を分析する授業で、歴史を考える視点を提案する授業を実践してくれました。ゲーム理論で歴史を考えるものは度々ありますが、彼女らの授業はそれを日本史へ応用することで、方法論として歴史を捉えます。面白く、刺激的な授業でした。
2019/12/17
先日は、美濃中学校の授業を参観させて頂きました。授業者は前田佳洋先生。昨年度まで附属中におられた先生です。
今回のテーマは、美濃市のまちづくり。美濃市総合計画をとりあげ、美濃市役所の方とともに美濃を活性化させるアイデアを検討する授業でした。
授業のスタイルは、p4c。前田先生は、異動後も継続的に様々な授業スタイルに挑戦され、今回は対話をもとに政策を分析・立案する授業を展開されました。生徒は観光・商業・魅力・自然・子育てなど、多くの観点を指摘。教師がレールを敷いた議論ではない、自由な雰囲気で対話が進み、役所の方も「教える立場」ではなく、対話への参加者として生徒と活発に議論を繰り広げておりました。このような学びの場は、日々の授業の積み重ねが重要です。「正解」「規範」などへ教師が誘導する授業では無い、生徒による探究。流石の授業でした。
2019/12/16
先日は、1年生向けの講義「人権」。色々な教員が輪番で担当している講義です。
私は功利主義をテーマに、話題となっているブラック校則やサッカーワールドカップ等のルールを検討する授業を行いました。行為功利主義・規則功利主義、両方の観点から見ると、各々の思想が見えてきます。重要なのはルールの内容ではなく、思想です。
先日、岐阜県教育委員会は全ての県立高校の校則を公開することを決めました。高校入試を控え、1月中の公開を目指し、現在動いている様です。受講した生徒には、校則公開後、ぜひ今回の枠組みを使って分析して欲しいと思っています。
2019/12/15
先日は、附属中学校の全校研究会。授業者は、岸周吾先生。地理領域の授業「持続可能な社会の実現において、産業と私たちはどうあるべきだろうか」が公開されました。
2030年の社会を想定し、我々はAIとどのように付き合うか。産業構造はどのように変化し、それがどのような社会を生み出すか。また、一つの可能性として、ベーシックインカムの導入を検討する授業でした。全体を通してp4cを軸に展開。自由に対話をする授業でした。
授業後の検討会では、教育委員会の方と私がコメント。そこでは社会科において「知識」をどのように考えるか、検討しました。今後、大きく発展する可能性を含み込んだ、刺激的な授業でした。
2019/12/11
先日は、岐阜県美濃加茂で行われた中濃圏域明るい選挙推進研修会へ参加。以下のタイトルで講演をいたしました。
「若者に対する選挙啓発活動の取り組み-「若者」の意識と主権者教育-」
度々、「政治無関心」というロジックで若者の投票率の低さがフォーカスされますが、これは50代以降にも当てはまります。しかも60代以降に関しては、この数年間で投票率が20%程度も落ちています。また、所謂「若者」はマニフェスト分析をした上での投票行動が目立ちます。今回はそのあたりを指摘しながら、一票の「質」的な問題について検討を致しました。講演後、会場の方から「刺激的」との評価も頂いたことから、世間に溢れる言説を批判的に検討出来た気が致します。引き続き、色々と考えて参りたいと思います。
2019/12/8
昨日は、大阪で「こんな自転車欲しかってん!コンテスト(シマノ・サイクル開発センター主催)」表彰式。今年度は以下の結果となりました。
http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/
社会問題を見つけ・分析し、それを自転車を用いて解決する方法を考えます。今年は高齢者の生活サポート、海洋生物の保護、災害復興支援などが特選受賞。各々、社会で大きなイシュー化されている事例を、自分なりに検討したものが目立ちました。
表彰式は、例年ご家族で参加される方が多く、今年もとても盛大で華やかなものとなりました。例年と異なる傾向として、私(審査委員長)のスピーチも動画撮影する方が多いこと。多数のカメラがこちらを向くと、(事前に原稿を準備していないこともあり・・・)若干緊張してしまいます。。。ただ、多くの笑顔が溢れる、素晴らしい空間でした。受賞者の皆さん、おめでとうございます!
2019/12/6
本日は、都内でレコード会社の方と打ち合わせ。進めている音楽を用いた社会科授業について現状を報告し、アドバイスを頂きました。
今回は音楽業界を取り巻く環境も扱いますが、なかなか「部外者」ではわからない点が多く、とても勉強になりました。spotifyなどの配信が業界のビジネスモデルをどのように変えたのか。そこへ業界・企業はどう応答し、協働関係を構築するのか。どこの世界でも同じかもしれませんが、業界固有のルールや考え方・見通しを改めて学ぶことができました。
今年度中には授業を実践したいと考えております。またブログでも発信いたしますので、ご関心をお持ち頂ける方は、ぜひご参観いただき、共に授業の可能性などを議論させていただければと思います。(写真は、公式の会議後、場所を変えて1050円のオレンジジュースを飲みながら「延長戦」を行った表参道です。すっかりクリスマスの雰囲気でした)
2019/12/5
過日、愛知県立知立東高等学校で行った、高校生と市役所との政策論争の記事が、以下へ掲載されました。
「主権者教育だより」総務省、Vol.30, 2019
総務省の主権者教育アドバイザーを務めさせていただいており、その一貫としての活動になります。
本プロジェクトの面白いところは、一回のイベントではなく、公民科と総合的学習の時間をコラボさせ、全校をあげたカリキュラムとして実施している点です。カリキュラムとして行う場合は組織的なマネジメントが必要となりますが、是非岐阜でも試みたいと思っています。ご関心をお持ちの方は、ご一報頂けましたら幸いです。コラボレーションいたしましょう!
2019/12/4
以下の書籍をご恵送頂きました。
西村公孝、梅津正美、伊藤直之、井上奈穂編著『社会科教育の未来 理論と実践の往還』東信堂、2019
本書は、鳴門教育大学教授の西村公孝先生のご退官記念本となります。目次は以下となっております。
第1部 主権者教育としての社会科教育の現在と課題
第2部 社会科教育学の理論研究の最前線
第3部 理論と実践の往還による融合・統合を意図した社会科教育学研究
第4部 理論と実践の融合・往還を意図した社会科授業実践
執筆陣を含め、とても魅力的な構成が組まれております。私自身もしっかりと勉強をさせて頂きたく存じます。西村先生、ありがとうございました。
2019/12/1
先日は中学生と政治家が社会を議論するDiscuss Our Societyを開催。岐阜市内の4つの場所を指定し、その場所を政策的にサードプレイス化することを試みました。
例えば、「政策案:ぎふ 清流 あゆの酒場」では、現状で稼働率が低い公共施設で定期的にパブリックビューイング、イルミネーションを実施、また高校生が滞在出来る様々な企画を行う。その原資(年間2160万円)を確保するために、時間限定でターゲットを限定したアルコール販売等を行い、様々な世代を時間・時期を分けることで巻き込む戦略を立てておりました。合計5つの政策が立案されましたが、どれも非常に魅力的。若い世代の価値観・観点を大事にしつつ、現状(行政が実施するサードプレイス政策批判)を踏まえ、データに基づいた現実的な案をデザインしておりました。
複数の議員から「是非議会の場で検討をしたい」というコメントも頂き、立案した政策が将来的に実現する可能性を含み込んだ提案の場となりました。(当日の様子は12月6日のCCNテレビで放送されます。詳細をご希望の方はご連絡ください。)
本企画は多くの方に支えられております。
今回参画いただいた議員は、大野議員(自民党, 参議院議員)、伊藤議員(国民民主党, 県議会議員)、中川議員(共産党, 県議会議員)、和田議員(自民党, 市議会議員)。チーム教員は、三浦先生(岐阜高校)、岸先生(附属中)、矢島先生(附属中)、稲垣先生(真正中)、前田先生(美濃中)。チーム岐阜高校として、この10月に岐阜高校に新設された「政治と高校生の架け橋を創る会」から3名。我がゼミ生4名(都築さん、鳥村君、森さん、西角さん)。ゼミ卒業生で現在愛知教育大学の大学院生の中山君も来てくれました。
その他、附属中の副校長先生、附属小の先生方、岐阜県選挙管理委員会の方、他の学校の先生方、そして東京からも参観を頂き、多くのご参加を頂きました。本当に多くの方々に支えられて、実施ができました。
今回は、社会で注目されている「居場所(論)」を批判的に検討すること。その上で、それを政策的に分析・創造・立案し、現実社会の文脈(議員を含めた場)で議論することを主眼としました。可能であれば、本企画を継続的に実施して参りたいと考えております。お礼旁々、引き続き多方面からご指導・ご支援を頂けましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。
2019/11/28
週末はDiscuss Our Society 3を開催します。今年のテーマはサードプレイス。政治家と中学生が政策としてサードプレイスを考え、議論を行います。
https://www.nobolta.com/discuss-our-society/
今年は皆でパーカーを作りました。我がゼミ生がデザインをしてくれ、お洒落な衣装となりました。現在、ゼミ生が中心となって準備を進めてくれておりますが、同じパーカーでさらに気分を盛り上げ、当日へ向かいたいと思います。
2019/11/26
先日は、愛知県立知立東高校で高校生と市役所職員が政策論争を行う企画(「町づくりライブ!未来の知立市をつくるのは君だ!」)が行われました。
当日は、1000人を超える全校生徒が参加。選出された2チームが市役所職員へ政策を提案しました。一つは「みんなで造ろう知立祭り」:知立まつりを盛り上げる政策、もう一方は「つながる知立」:外国人が多い知立の特質を生かしたまちづくりを提案。役所も「知立市の魅力を高校生が発信!!-知立レストラン-」を提案し、3つの政策の是非を戦わせ、最後は全校生徒が参加する投票が行われました。
当該イベント、私はファシリテーターとして登壇者が論争(喧嘩?)できるような環境作りを仕掛けます。今回は、会場全体がそのような雰囲気になり、登壇者間以外(会場の生徒)からも多くの質問・コメントが上がり、時間が不足する事態となりました。熱気あふれる空間、とても心地の良いものでした。
2019/11/23
過日行ったイベントが以下の新聞に掲載されました。
「「主権者教育」に大人が一役 社会の現実反映 議論深める」(11月23日 朝日新聞 朝刊)
当日の様子をかなり詳しく伝えてくれております。子どもとオトナが同じ立場・文脈で議論をする実践。単発の実践ではなくカリキュラム化すべく、引き続き検討をして参りたいと思います。
2019/11/21
昨日は東京で打ち合わせ。年度末に出版するp4cに関する書籍の編集会議でした。
会議では出版に関する内容と合わせ、現在進めている新しい研究コンソーシアムの立ち上げに関する打ち合わせを行いました。参加者はそれぞれ異なる専門領域の方ですので、学会や研究会の運営方法がそれぞれ異なります。様々な「手法」「流派」を横断する仕掛けを練ることがとても刺激的で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
色々と持ち帰る課題もありましたが、パワーを充電出来た建設的な場でした。参加者が前向きに取り組める空間づくりを目指し、引き続き戦略を練りたいと思います。適宜関係者の方々へはお声がけをさせて頂きますので、断らず、二つ返事で是非参画を頂けましたら幸いです。(会議の写真を撮り忘れましたので、今回の出版に関係しているハワイの写真を掲載しました)
2019/11/19
本日は、ランチタイムセミナー。本セミナーは、岐阜大学が全学的に実施しているもので、医学部、工学部などを含めて研究知見を共有するために行っています。
毎年教育学部からも1名発表をしますが、本年度は私が担当。以下のタイトルで発表しました。
「「学びへのモチベーション」を活用した授業改革研究-英国での在外研究を通して-」
異種(総合?)格闘技のようなもので議論はあまり盛り上がりませんでしたが、セミナー後、応用生物科学部の先生からお声がけをいただき、暫し雑談。特にモチベーションについての様々な研究方法を教えて頂きました。いろいろと悩みながらの講演でしたが、最終的には多くの学びがありました。参観頂きました先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
2019/11/18
本日は、長野県塩尻で開催された「塩尻未来会議」へ。塩尻市では、市の未来を市民と行政が一緒に描いてゆくプロジェクトを進めています。市民や企業、NPO、行政など様々な所属の方が参加しているプロジェクトで、会議はすでに30回を超えています。http://www.shiojiri-koujin.jp/#session
我がゼミ生が塩尻市の学校を対象にコミュニティースクールに関するフィールドワークを行わせて頂いている関係から、その派生企画とし、当該の企画に登壇致しました。
ゼミ生が「学校と社会の関係性を考える」という演題で基調提案。その後、私も「「市民」をどの様に育成するか」というタイトルで登壇し、別のゼミ生がp4cを紹介。後半は、「学校とは何か?」というテーマでp4cを用いて対話を行いました。対話は「既存の学校の特質と限界」「未来の学校を創る条件」「子どもの居場所とは」「学校と地域がコラボできる可能性」など、多様な観点で対話が展開しました。刺激的なイベントで、とても勉強になりました。
2019/11/12
本日は、11月30日に実施するDiscuss Our Societyの会議でした。関係者の方々にお集まりいただき、プロジェクトの内容を検討いたしました。
https://www.nobolta.com/discuss-our-society/
今回のテーマは「サードプレイス」。我々は第3の居場所をどのように考え、場の構築をどのように行う(行っている)のか。また、近年は場作りに行政も関わっておりますが、所謂「政治」とどのような連携が可能なのか。このような点を、中学生と政治家が議論をします。卒論に追われる中、我がゼミ生が主導的に進めてくれ、とても心強く思っています。ぜひ、皆で刺激的な空間を作り出したいと思います。関係者の方々、何卒よろしくお願い申し上げます。
2019/11/7
以下の日程で社会科教育の学会(全国社会科教育学会)が開催されます。
日時:2019年11月9日-10日
場所:島根大学
私は以下のタイトルで、初日のフォーラムにて発表をいたします。
How does the motivation for learning affect student’s learning? -Connecting learning to “society”-
子どもの学びをengageすることをどのように考えれば良いのか。それは授業の中で可能なのか。そもそも、彼らのengageは「本物」なのか?このような点を、少し原理的に考えてみたいと思います。(発表要旨収録の内容はタイトルを含めて若干変更しております。。。関係者の方々、すみません)
本フォーラムは、すべて英語で開催されます。主催の先生方と共に、出来るだけ会場を巻き込んだ議論ができればと考えております。ご関心のある方は是非遊びにきていただけましたら幸いです。
2019/11/3
現在、科研調査でハワイに来ております。昨年執筆した論文(「探究学習における対話の原理」2018)で取り上げた学校と進めているコラボ企画の打ち合わせ、及びハワイ大学研究者との共同研究の会議です。
今回は複数の先生方とともに訪米しておりますが、そのうちの一人は岐阜県美濃中学校の前田佳洋教諭。ご自身で科研を獲得され、お忙しい中一緒に来てくれました。かなり短期間の出張ではありますが、楽しみつつ、調査を展開したいと思います。
2019/11/1
過日実践した政治学習の実践「子どもとオトナが政治を議論する」。複数の新聞に掲載をいただきました。
読売新聞「模擬投票 政策を議論」(10月30日朝刊)
岐阜新聞「児童、多様な考え吸収(10月19日 朝刊)
中日新聞「世代を超えた議論で模擬選挙」(10月10日朝刊)
いつも、多方面で支えて下さる附属小・中の先生、岐阜県選管、岐阜市選管の方々、また攻撃的に進めてくれる我がゼミ生や「高める会(名称変更中)」の皆さんに感謝いたしております。引き続き、いろいろと取組を進めて参りたいと思います。関係者の皆さん、ワクワクすることをやりましょう!
2019/10/28
現在、出張で秋田に来ております。
いろいろと任務がありますが、本日は国際教養大学へ。現在の学長は、元ICUの学長です。新入生は寮へ入り英語漬けの毎日を送り、その上で留学が義務化されている大学です。
キャンパスはとても自由な雰囲気で、緑も多く、芝生でディスカッションをしている学生もちらほら。まるで米国の大学にいるようでした。良い空気感が広がる大学で、写真の図書館も素晴らしいものでした。機会を見つけて、また伺いたいと思う大学でした。
2019/10/27
先日は、愛知県の知立東高校で講演。本高校は数年前より学校を上げて政策を立案し、市役所の方へ提案をするプロジェクトを進めております。昨年度は英国滞在中で参画が叶いませんでしたが、改めて復帰させて頂き、今回はそのキックオフ。「地域課題を考える」というテーマでお話をさせて頂きました。
設定した副題はRadwimpsの新曲「アイ(I)にできることはまだあるかい?」。映画「天気の子」を裏テーマとし、自身(アイデンティティー)の拠り所を確定させる難しさ、及び社会を「問題・課題」化させる視点の考え方を提案させて頂きました。
今後、全校生徒をあげて、社会問題を見つけ・分析し、それに対する政策を考えてまいります。とても楽しみです。
2019/10/24
先日は、岐阜市議会議員の和田直也先生と打ち合わせ。11月30日に開催するDOS(Discuss Our Society)について相談・打ち合わせを行いました。
和田先生とは、4年程前からお付き合いをさせて頂いており、打ち合わせの度にいつも刺激を頂くことが出来ます。今回も食事を含めてあっという間の2時間でした。
本日、研究室のゼミ生とも打ち合わせを行い、当日の準備が始まりました。ゼミ生に大きく助けて頂きながらですが、なんとか面白いものとしたいと思います。関係者の先生方、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
2019/10/22
先日は「こんな自転車欲しかってん!コンテスト」の審査で大阪へ。公益財団法人シマノが主催している、自転車を通して社会問題を考えるコンテストです。8年ほど前から審査委員長を務めております。
今年は全国から1400通を超える応募がありました。どれもレベルが高く、審査も困難を極めましたが、なんとか終了。どの作品もしっかりと(1)社会問題を見つけ、(2)誰にとっての社会問題かを考え、(3)その分析と解決方法の検討がなされておりました。
結果は11月9日に以下の自転車博物館のHPで発表されます。応募してくれた子どもたちはもちろん、ご協力を頂きました教員の方々、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/
2019/10/17
過日はレコード会社の方との打ち合わせ。現在、音楽を用いた社会科実践・研究を色々と進めておりますが、その内容と共に、次に行う教育イベントの企画を相談しました。EntertainmentとEducationのコラボ、次回も面白いものになりそうですので、また確定次第、アナウンスをさせて頂きたいと思います。
打ち合わせ後は表参道のクラブへ。若いアーティストが奏でるHip Hopを聴きながら、リフレッシュしました。
2019/10/14
中学生と政治家が論争を行うイベントを実施します。
日時:11月30日(土)10時ー17時
場所:岐阜大学アクティブラーニング教室
対象:中学生30名
国会議員1名、県議会議員2名、市議会議員1名にご参加を頂き、超党派で政策論争を行います。学校からは稲垣先生(本巣市立真正中学校)、矢島先生(附属中学校)、三浦先生(岐阜高校)にご参加を頂きます。午前中に社会政策を分析、その枠組みとともに検討し、午後は中学生と政治家が戦います。対象は中学生ですが、学校関係者の参観は可能です。政治家とのガチな論争!ご関心のある方は、是非遊びに来て頂けましたら幸いです。(本プログラムは学術振興会「ひらめきときめきサイエンス」の採択課題となります)
2019/10/11
9日の日は、午前中に附属で政治の授業実践後、13時から18時まで、教材づくりの会議でした。「高める会(社会科講座の学生による政治学習を考えるサークル)」は、岐阜県選管、岐阜市選管とともに、小・中学校向けの教材を作成しています。その会議でした。
本コラボレーションは今回で5年目になりますが、今年は学校教員に企画段階から参加してもらいました。小学校は長良東小学校の各務先生、中学校は附属中学校の岸先生にご参加を頂き、教材づくりへのアドバイスをいただきました。子どもの視点はもちろんですが、学校教員が活用してくれないといけません。そのため、教員の実態(忙しさ、何があると使いやすい・使いにくいのか)に合わせて作成する必要があります。面白かったのは、学校教員から頂いた「掲載する指導案は出来るだけ簡略化されたものが良い」というコメント。大変有意義な指摘をいただき、新しい視点も出てまいりました。
教材は岐阜県下全ての中学生、岐阜市下全ての小学生へ配布されます。岐阜県の先生方、既存の教材をご覧頂き、ご意見・ご批判等ございましたら、是非ご連絡を頂けましたら幸いです。次年度の教材作りへ生かしてまいりたいと思います。
2019/10/10
先日は附属小学校で研究実践。テーマは「子どもとオトナの論争」。学校内のルールづくりを事例に、小学6年生、保護者、岐阜市明るい選挙推進委員が議論を行いました。
イシューに対する見解・解釈は多様です。オトナの意見・判断に絶対性はありません。その意味で、全く異なる意見や見解が出され、それを来場者皆が同じ土俵で議論が出来たことは刺激的でした。附属小・附属中の先生方、岐阜市選挙管理委員会、岐阜県選挙管理委員会の方々には多大なるご尽力を賜りましたこと、深くお礼申し上げます。今回をキックオフとし、(個人的には)カリキュラム化し、実践してまいりたいと思います。関係者の先生方、今後とも、何卒ご支援・ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
2019/10/4
以下の日程で公開授業を行います。
日時 10月9日(木)8時25分~9時25分
会場 岐阜大学教育学部附属小学校
小学生とその保護者、岐阜市明るい選挙推進委員が、同じ土俵で政治を議論します。社会問題などの議論は、同世代間で対話する場面は多くあります。例えば、学校教育の文脈で行う論争問題学習などです。もしくは、少数のオトナへ提案する授業も度々見られます。今回は、学校(学習)を地域社会の文脈へ広げ、異なる背景を持った異なる世代の人々が同じ立場でイシューを議論します。子どもとオトナが同じ目線で政治について考える授業、ご関心のある方は是非遊びに来て頂けましたら幸いです。(なお、ご参観の前に、私もしくは附属学校へご一報下さい)
なお、授業は高める会(岐阜大社会科講座有志)が岐阜市選管とコラボして作成した主権者教育教材を用います。教材は下記からご覧いただけます。https://www.city.gifu.lg.jp/secure/40474/leaflet.pdf
2019/10/1
ソーラー武道館、無事全てのプログラムが終了しました。2日目のギターアートは3回に分けて整理券を配布しましたが、チケットは各回1分以内に完売。プラチナチケットと化しました。ただ、学生らの協力の下、大きな混乱は無く、大盛況に終わりました。(最優秀賞にはGibsonより新品のギターが贈呈されます。現在審査中ですので、ご参加頂いた方はもうしばらくお待ちください)
巨大なフェスへの参戦。初めての試みで色々と手探りで進める形ではありましたが、附属学校や近隣の学校、および多くの先生方に助けていただき、最終的には成功裏に終わりました。中でも、連日スタッフとして活躍して頂いた美術講座、社会科講座の学生には心より感謝しております。
我が研究室では、今後も色々なプロジェクトを進めてまいります。今回お助け頂いた方々はもちろん、今後も色々な方へお声がけをさせていただくかと思います。是非、皆で面白いことが出来ればと思います。お礼旁々、引き続き、よろしくお願い申し上げます。
2019/9/29
ソーラー武道館、初日が終わりました。私は公務のため夕方からの参加でしたが、ギターアートプロジェクトは朝10時開始、10時半すぎには1日分のチケットが全て売り切れ。大好評でした。子どもへのサポートを含め、社会科講座の学生、美術講座の学生がとても頑張ってくれました。
本プロジェクトは本日も開催しています。11時、13時、15時と、3回の開催となります。各回ともに先着順で受付を行います。是非、遊びに来てください。
2019/9/26
週末、岐阜県中津川で音楽フェス(中津川 THE SOLAR BUDOKAN)が開催されます。ソーラーエネルギーのみで開催するフェスで、多くの企業が協賛しています。
場所:中津川公園
日時:9月28日、29日
今回、附属中学校・岐阜大学美術講座有志・我が研究室が主催者とコラボし、現地でワークショップを行うことになり、準備を続けておりました。ワークショップは、ギターメーカーのGibsonからギター100本を譲り受け、子どもがペイントをします。子どもの感性で、自由にギターをデザインする、ギターアート・プロジェクトです。デザインしたギターはアートとして現地に飾ります。
ワークショップは、両日ともに朝10時から17時まで開催しています。音楽フェスへの参加費(1日参加9400円、両日参加14900円)がかかりますが、ワークショップ(中学生以下限定)自体は無料です。10-FEET、ヤバイTシャツ屋さん、木村カエラ、 THE BAWDIES、Char、一青窈、Dragon Ashなど、多くの有名アーティストのライブがございます。音楽好きの方、フェス好きの方、「子どもの社会参画的な教育実践」にご関心のある方、是非お越し頂けましたら幸いです。
2019/9/25
先週末は都内で研究会。池野範男先生(日本体育大学)の科研で、政治と教育の関係に関する国際会議が開催されました。
会議では、ドイツ、香港、アメリカから研究者が集まり、教育における中立性、若者の政治参加、学びへの動機付け、政治学習の役割など、多くの論点を議論。個人的な研究関心とも重なり、とても面白い会議でした。
特に、学校教育、教科教育で出来ることとのその限界の議論。学校が引き受ける課題と教科の関係など、引き続き、考えてまいりたいと思います。
2019/9/18
カナダ調査。空き時間に一人で散歩をしていた際、音楽フェスに遭遇。街のダウンタウン全体を使い、4つのステージが設けられていました。音楽関係の方々はもちろんですが、市民や近隣の大学と連携し作り上げたイベントだそうで、かなりの盛り上がりを見せておりました。
ハミルトンは、「寂れた製鉄の町」のイメージを払拭すべく、近年多くの若者を誘致するために様々な試みがなされているとのこと。その手段として芸術系のアプローチが有効らしく、中でも音楽に力を入れていました。「街づくり」としても面白そうな展開を見せておりました。
2019/9/17
科研の調査でカナダ(ハミルトン)にきております。今回は歴史学習の調査。教師はレリバンスをどのように考え、どのように授業をデザインし、実践するかを調査しています。 複数の学校を訪問し、暦時授業を見せて頂き、実践者へインタビューを行います。
今回は日本の研究者と共に訪問をさせていただいておりますが、よく知ったメンバー。ここ何年も科研をご一緒させて頂き、ご指導を頂いている先生方です。とても快適な旅となっておりますので、良い調査ができそうです。しっかりと調査を進めたいと思います。
2019/09/14
昨日は株式会社シマノへ。審査委員を務めている「シマノ奨学金」の報告会への参加でした。本奨学金は、シマノ財団が「ものづくり」を研究する理工系学生を支援するものです。今回は、奨学生が一同に会し、工場見学・対話を通して交流する会でした。
まず、奨学生の自己紹介から始まりましたが、皆さん大きな夢を語ってくれました。各々がAIやデザイン、技術開発などを通して私では想像も出来ない未来を描いており、とても楽しく、また刺激的な場でした。私が想像する未来とは、全く異なる「未来」が語られ、自身が見ている領域がとても狭いことも感じましたが。同時に未来のものづくりを担う方々と交流が出来、有意義な場でした。
2019/9/13
先日は、附属中学校でギターペイントのワークショップを行いました。某ギターブランドよりギターのご提供を頂き、自由にペイント。複数回の活動を通して、25本のギターをデザインします。
本企画は、私がレコード会社やベンチャー系の方々とコラボをしている仕事の一つで、今回は複数の民間企業、及び岐阜大学美術講座にバックアップを頂き行います。
私自身はデザインについて素人ですが、美術講座の方々はさすがです。色々なアドバイスをしながら、複雑なデザイン等も生まれてきました。今後が楽しみです。
2019/9/3
本日はメディアコスモスで仕事の打ち合わせ。担当者を尋ねた際は役所の方に、学生と間違えられドキドキしましたが、無事打ち合わせを終えました(Tシャツ、サンダル姿がダメだったのかもしれません)。
打ち合わせ後、会場で開催されていた写真展へ。テーマは「リアリズム」。現実を捉える様々な視点の存在を、改めて認識しました。面白い展示でした。色々な仕事が立て込み、最近はちょっと参っていたのですが、刺激を頂きリフレッシュが出来ました。
2019/8/30
この度、岐阜県内の高校(岐阜高校)に「高校生の政治意識を高める会(仮)」が立ち上がりました。岐阜大学にある「高める会(名称変更中)」の高校版になります。
今回は、大学へ会の運営方法などの問い合わせがあり、打ち合わせ会議を持ちました。会には行政の担当者も来て下さり、具体的な動き方や今後の展開、および大学との連携などを議論を致しました。このような企画は、組織全体で動くよりも、プロジェクトとして動く方がやりやすいと思います。そのあたりを含め、大学生が自身の経験を語りながら相談に乗りました。
会議では、我々では思いつかないアイデアが続出。岐阜だけでなく、全国をざわつかせる様な企画も浮かび上がってまいりました。高校生目線で、高校生しか出来ないことに挑戦してほしいと思っています。今後がとても楽しみなチームでした。
2019/8/26
本日は民間企業とのコラボイベントの打ち合わせ。銀座にあるGibsonへ伺いました。
まだ詳細を明かすことは出来ませんが、音楽と社会をつなぐ教育イベントの開催を計画しています。
度々企業の方と仕事をさせて頂いておりますが、今回のプロジェクトメンバーは会議や仕事を流すスピードが早く、とても快適。Gibsonは世界的なギターブランドですので、色々と本国(米国)の承認が必要なものがありますが、新しい展開がその場で決定(!)してゆく感覚は非常に効率的で刺激的です。チームが持つ心地良い空気感も重なり、良い議論が出来ました。
2019/8/24
本日はゼミの卒論・修論中間発表会。我がゼミは年に一度卒業生があつまり、皆で現役生の研究を検討します。本年度も1期生から集まってくれ、皆で議論を交わしました。
今年の研究は、グローバル市民の育成、コミュニティースクールの研究、批判的思考、学校からドロップアウトする若者の思考など、内容・方法共に多岐にわたっています。民間企業や学校など様々な場面で活躍する卒業生からの鋭いコメントを受け、とても有意義な時間でした。
ゼミ後は大学近くの蕎麦屋で食事をしながら雑談。時間を忘れて話し込みました。卒業生が大学へ帰ってきてくれることは、とても嬉しいことです。当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。会はまた来年の夏ですが、時間が空いた時にでも、いつでも遊びに来てください。
2019/8/22
先日はゼミの卒業生が来学。彼は大学院を修了後、現在名古屋で小学校教員をしています。今年結婚をし、新婚旅行(スペイン!)のお土産を持って来てくれました。
色々と悩みや失敗はある様ですが、それでも自身が出来ることを見つけ、前向きに取り組んでおりました。部活で(?)真っ黒に日焼けした姿で来てくれたこと、嬉しく思いました。また、是非遊びに来てください。
2019/8/21
昨日は、県教委からの依頼を受け、高校教員向けに消費者教育に関する講演を行いました。テーマは以下。
「授業実践で培う消費者市民社会ー学びを社会へ開くー」
新指導要領やカリキュラム・マネジメントの話をしながら、「消費者分野」では領域が重なる公民科と家庭科でどのような連携が可能かなど、具体的な授業をベースにお話をさせて頂きました。キーワードは「任せて委ねる市民」から「自ら参画する批判的市民」。質疑応答などを通して、私も勉強をさせて頂きました。
2019/8/20
先日は岐阜大学教育学部のオープンキャンパス。午前中に教育学部の概要説明、および各講座の概要を説明。午後は講座別に別れた説明会でした。
午後、社会科講座は大教室が満席になるほどの盛況。講座の学生4名に登壇をしてもらい、高校生からの質疑に答えてもらいました。様々な質問がなされましたが、「教育学部と法(経済・文)学部などで免許をとる違い」など、本質的な質問も。私もコメントをしましたが、学生個々人が、各々の経験の中でしっかりと説明をしてくれ、頼もしく思いました。高校生の皆さん、4月にキャンパスでお会い出来ることを楽しみにしています。
2019/8/17
お盆期間に少しだけ帰省。いつものビーチ(逗子海岸)へパワーをもらいに行きました。
十分にリフレッシュが出来ましたので、「(締め切りを過ぎた)終わりの見えない宿題」に取り掛かりたいと思います。
2019/8/8
集中講義で京都にある花園大学に来ております。講義名は教育方法論。歴史、公民、書道、国語などの免許をとる学生が履修してくれています。
本日は尾崎豊氏の「15の夜」を事例に学校・教師・教育の像(イメージ)を分析。小手先の方法論ではなく、学校や教育論を原理的に考えて参りたいと思います。
最高気温は37度を超える酷暑ですが、学生も頑張ってくれています。私も頑張りたいと思います。
2019/8/5
先日は選挙管理委員会と打ち合わせ。進めている小中学校向けの教材づくり、及び新たなコラボレーションについて会議を行いました。
今回は、岐阜県と岐阜市の選管が集合。県と市が連携出来る可能性を探るなど、建設的な会議となりました。所属部署により各プロジェクトにかけることが出来る実質的な時間と余裕の違いはありますが、熱量は同じであることがわかりました。
今年度は、新しい試みにもチャレンジできることになりました。引き続き、面白いことが出来そうです。関係者の皆様、適宜お声がけをさせて頂くかと思います。その際は、何卒お力添えの程、お願い申し上げます。
2019/7/30
過日作成した消費者教育教材(自立する消費者のススメー一歩ふみだす消費行動への手引きー)が、この度公益財団法人消費者教育支援センターより優秀賞を受賞いたしました。
本教材、公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会中部支部の方々、三浦寛之先生(岐阜高校)、前田佳洋先生(美濃中)・矢島徳宗先生(岐阜大学附属中)、大工泰裕先生(大阪大学)、上野大介先生(京都府立医科大学)、小林勇輝先生(大阪大学)、岩田美奈子先生(一般社団法人シニア消費者見守り倶楽部)など、多くの方々のご協力により完成したものになります。改めて感謝申し上げます。
本教材、すでに、全国の多くの学校へ配布されております。是非、様々な場でご活用を頂けましたら有り難く存じます。また、お使い頂いた先生方、是非ご感想等をお知らせ頂けましたら幸いです。改定版の作成へ向け、批判的にご検討を頂けましたら有り難く存じます。
2019/7/25
先日は、研究実践。岐阜大学附属中学校の矢島先生に実践を頂き、授業後にはインタビューをさせて頂きました。
インタビューは、矢島先生の社会科観や授業の実践力を鍛えたキャリアなどの聞き取り。詳細は避けますが、ご自身で多くのアンテナを張り、勉強・吸収しながら失敗を恐れず様々なタイプの授業へ挑戦し続けておられることがその一つでした。
会話の中で度々出てきた、「どこ(誰)を見ながら授業をするのか」という点が、印象的。その謙虚ながら攻撃的な姿勢には、お話を伺いながら、とても勉強になりました。
2019/7/21
以下にコメントが掲載されました。
「投票先、家族と話す?」(岐阜新聞 7月21日 朝刊)
かつて何かの「手段」であった家族や友人間のコミュニケーションは、現在「目的」化していると考えています。コミュニケーションに求められることは、「盛り上がり」や「維持・継続」。その場で重要なのは対話や議論ではなく、合意や同意、承認です。
このような状況を踏まえると、政治や選挙について必ずしも家族・友人間で話す必要は無いと考えています。むしろ、本音を表出できる「空間」や「場」を別に作り出し、そこで議論・対話を行えば、同等かそれ以上の意味がある。旧来のサロン的な場の復権は理想ではあるが難しいため、より現実的に社会や人間関係を考えてゆくことが求められると考えています。政治を議論出来る、より多様な場の設定です。「古き良き・・・」への回帰ではありません。
本件、色々な意見や考え方があるテーマだと思います。岐阜新聞の記者さんが、私の意を汲んで下さり、提案型の記事を書いてくださいました。引き続き考えて参りたいと思います。
2019/7/19
過日「高める会」が実施した参院選のマニフェスト分析が、新聞に掲載されました。
・「3候補者の政策 岐大生が分析 魅力度・実現可能性ランク付け」(朝日新聞 7月18日朝刊)
・「候補者のマニフェスト分析」(読売新聞 7月18日朝刊)
・「公約『面白みない』『きれい事』 岐阜大生辛口の分析」(岐阜新聞 7月13日朝刊)
・「候補者の主張どう伝えた 岐阜大生が新聞や政見放送分析」(中日新聞 7月13日朝刊)
各々、取り上げる視点が異なりますので、各記者の方が記事に込めた視点や思想を読み取ることが出来ます。興味深い記事でした。
2019/7/18
過日、以下の科研会議が行われました。
生徒と歴史教育との学習レリバンス構築に関する事例収集・分析とそのデータベース化
二井正浩先生(国立教育政策研究所)が代表の科研で、本年度より3カ年計画。今回は9大学の研究者が関わる大型研究チームが編成されました。本研究は8年前より継続的に進めており、常に歴史教育や歴史学習の意義と意味を検討し続けてまいりました。今回のテーマはレリバンス。私の研究とも重なる部分が多く、とても楽しみです。
今までの研究成果の一部は、以下のHPに掲載されております。諸外国で参観した歴史授業のビデオや資料、データを掲載しております。ご関心をお持ちのかたは、ぜひチェックを頂けましたら幸いです。
http://www.nier.go.jp/history_lessons/
2019/7/17
講義の中で、政治経済の授業デザインを考えています。新学習指導要領は、探究がベースとなり、内容の編成も大きく変わりました。基本的に「諸問題」をベースに政治経済を学ぶ形です。
学生らは、指導要領や解説を熟読し、内容や方法が多様になっていることに気付いた様子。例えば「多様な働き方・生き方を可能にする社会」「グローバル化に伴う人々の生活や社会の変容」などは、多領域を横断した授業も可能です。色々なデザインが出てまいりまして、面白い冊子が出来ました。
2019/7/15
先日は「高める会」が参院選のマニフェスト比較分析を行いました。各候補者の政策を総合的に分析する中で、看板政策を一つ挙げ、その魅力と実現可能性を5段階で評価・分析します。
面白かったのは「抽象度を上げることで、実現出来ない場合の批判を不可能にする戦略」という分析です。曖昧かつ批判不可能なほど抽象的なスローガンを掲げることの問題性の指摘です。歯切れの良い、わかりやすい言説が内在する問題性。とても面白い分析でした。
2019/7/10
参院選を控え、岐阜大学では不在者投票の請求書を作ることができるブースが設置されました。学生有志が企画し、この度初めて岐阜大学に開設されました。
場所:岐阜大学大学会館1階ラウンジ
日時:左写真参照
下宿生で住民票が遠方にある方、是非利用して頂けたらと思います。
https://twitter.com/fuzaisha_gifu
2019/7/9
本日は研究授業。前期の講義で学生とともに授業をつくり、その実践を行いました。テーマは「キャラ化」。映画「図書館戦争」を用いて、個々人のアイデンティティーの形成過程を考える授業をデザインし、附属中学校(3年生)で実践しました。
3ヶ月かけて考えた授業。講義は毎回延長し、最長6時間(講義4コマ分)続けて議論をした回もありました。学生のみなさんは大変だったことと思いますが、個人的にはとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。もちろん、実践後に見えてきた課題もありますが、十分な実践であったと考えています。是非、どこかで生かして欲しいと思っています。学生のみなさん、ご苦労様でした。
2019/7/7
先日、ゼミ生が岐阜新聞より取材を受けました。依頼内容は、参院選の出陣式の分析です。当該の動画を研究室で視聴し、各自が分析してくれました。
岐阜新聞「岐阜を思い 見極める」(7月5日 朝刊)
批判的かつ建設的な分析をしてくれています。ゼミ生の皆さん、忙しい中ありがとうございました。
2019/7/5
先日は動画の撮影で大阪にある帝塚山学院大学へ。被写体になりました。詳細は完成後お伝えいたしますが、民間企業とコラボさせて頂いている仕事でPR動画を作成することになり、撮影に臨みました。
たくさんのライト、カメラ、マイクが設置されたプロフェッショナルなスタジオ。撮影中はエアコンも切るほど徹底した撮影環境をご準備頂いておりました。ただ、「3・2・1・ハイ」との声かけでカメラが向けられると緊張してしまい、何度もリテイク。。。関係者の方々には迷惑をかけてしまいました。
ただ、あとは専門家である佐藤安先生(帝塚山学院大学)の編集マジックを待つのみとなりました。また完成後、本ブログでもリンク等掲載させていただきたいと思います。面白い経験でした。
2019/7/4
以下の日程で参議院選の政策分析を行います。
日時 7月11日(木)17時00分~18時00分
会場 岐阜大学 ラーニング・コモンズA(図書館2階)
内容 参議院選挙 候補者の政策分析—メディアと政治の関係を考える—
主催 岐阜県若者の選挙意識を高める会(岐阜大学社会科教育講座有志サークル)
今回は、候補者の政策分析に加え、メディアによる政治の描き方も検討します。新聞を始めとした各種メディアは、政治や選挙をどのように扱い、描き出すのか。メディアと政治の関係を分析します。マニフェスト分析に留まらない企画。企画自体は大学生が行いますが、参観自由です。ご関心をお持ちの方は是非遊びにきて頂けましたら幸いです。(写真は前回行った政策分析の様子です)
2019/7/2
ハワイの先生方招聘に伴い、若干観光へも行くことができました。名古屋城や徳川美術館などを回りましたが、岐阜県関にある刃物会館もかなりお気に入りの様子でした。1時間ほど滞在し、皆さんお目当ての刃物を購入されておりました。
短い時間ではありましたが、私もリフレッシュすることができました。
2019/7/1
本日は日米教員協働研修会。ハワイから5名の先生をお招きし、小中学校でp4cの授業実践、及び国際会議を行いました。
小学校は空き地利用、中学校は憲法改正に関する対話。ハワイの先生方も輪に入り、参加を頂きました。Safetyを確保しつつ、子どもの論点を的確に捉え、対話をスパイラル的に深めてゆく。理論的には理解出来ますが、実際は難しい。今回はその方略を目の当たりにすることが出来、私自身も大変勉強になりました。
国際会議では、ハワイ大学の先生、ハワイの小学校教員からハワイや米国におけるp4cの現状と課題をご報告いただきました。その後、美濃中学校の前田先生に岐阜の社会科教育の現状と課題を報告いただき、最後は鹿児島大学の福井先生のご講演。p4cをメタ的に検討する示唆を頂きました。
授業・国際会議ともに活発な議論が展開され、とても実りのある会となりました。岐阜の地で国際会議が開催出来ましたこと、全て関係の先生方のおかげです。連日夜遅くまでご準備を頂きました附属の先生方、及び関係者の皆様に深く御礼申し上げます。引き続き、面白いことが出来ればと思います。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
2019/6/26
7月1日に、以下のイベントを開催いたします。
(1)テーマ
教科教育における探究学習のあり方について日本(岐阜)とアメリカ(ハワイ)の教員がともに講演会や互いの授業実践等で学びます。
(2)日時、場所
日時:2019年7月1日 9:00-15:00
場所:岐阜大学教育学部附属学校
(3)プログラム
9時10分〜9時25分 受付
(中学校舎2階新館多目的ホール前)
9時35分〜10時20分 小学校社会科授業
10時30分〜11時20分 授業検討会
11時35分〜12時25分 中学校社会科授業
(昼休憩)
13時30分〜15時00分 国際シンポジウム
米国ハワイ大学の研究者、および学校教員を招聘し実施いたします。授業はp4cなどを用いた探究的授業を公開・実践します。観覧自由ですので、ご関心をお持ちのかたは、ぜひお越し頂けましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。(なお、ご参加をご希望される場合、私もしくは附属学校宛に事前にご一報ください)
2019/6/25
本日は、岐阜県にある美濃中学校で研究実践。授業は以前附属中におられた前田先生が実践されました。
テーマは「ラベリング」。身近な文化(今回は音楽)に溢れるラベリングをどのように解体し、それと対峙するのか。これらを考える授業でした。本授業、以前附属でも実践をいただき、今回は別の学校で実施。前田先生によるゲートキーピングのあり方をみることができ、研究的にも興味深いものです。前田先生、ご多忙の中ありがとうございました。また面白いことをやりましょう!
2019/6/21
先日に引き続き、卒業生(現在、愛知教育大学大学院)が来てくれました。大学院で歴史教育の研究を進めつつ、中学校で非常勤講師をしているとのこと。良い機会でしたので、学部の授業にて講義を依頼。実践している授業や、大学院生の生活等について話をしてもらいました。
卒業生の活躍、とても嬉しく、また頼もしく感じます。中山くん、また遊びに来てください。
2019/6/18
学部講義の中で、少人数で研究的な授業をデザインし、実践するものがあります。講義は90分で終わらず、いつも延長しながら夜まで議論。今年は漫画を用いた授業を検討しています。
先日は、ゼミ卒業生の小栗くん(現在、広島大学大学院博士課程学生)が来てくれました。鋭い指摘をしてくれましたので、それをもとにさらに検討が進みそうです。小栗くん、忙しいところありがとうございました。またいつでも遊びに来てください。
2019/6/16
先日は岐阜女子短期大学で開催された、岐阜市選挙管理委員会の講演に参加。岐阜市選管とは色々とコラボをさせて頂いており、「面白そう」でしたので参加をさせて頂きました。
専門領域の関係で、度々選管の方のお話を拝聴することが多いですが、通常、それらは「選挙啓発」のみを行うものが多くみられます。しかし、今回は全く異なる内容。バカボンのパパを事例に、批判的なメディアの見方(選挙に関わる情報の分析方法)など、大学の教養教育のような内容でした。抑揚をつけた講演の仕方も特徴的で、しばし聞き入ってしまいました。是非、岐阜県下の各種学校をざわつかせてほしいと思っています。
2019/6/13
今週末(16日)、岐阜大学附属中学校で公開研究会が開催されます。社会科は「現代の民主政治」を扱い、授業者は矢島徳宗先生。テーマは「ともに生きる社会を創造する生徒の育成-p4cを軸とした市民性を育成する社会科授業を目指して-」です。
数年前より、附属社会科では対話を用いた探究の実践を試みております。今年は、政治学習を対話をベースにおこないます。私も「共同研究者」として参加をいたします。ご関心をお持ちのかたは、是非ご来場ください。(スケジュール等の詳細は以下のリンク)
https://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/chu/topics/file/leaflet2019.pdf
2019/6/12
先日は卒業論文の中間発表会でした。今年度、我がゼミ(学部)は3名。 今年は、グローバル市民の育成、音楽を用いた社会科、コミュニティー・スクールの分析など、多種多様です。質的調査を含めて、色々と試みております。
まだまだ荒削りではありますが、徐々に方向性が定まってまいりました。教員採用試験の対策を進めつつ、頑張って欲しいと思っています。
2019/6/7
本日は日本(岐阜大学附属小学校)とギリシャとの同時中継授業第2弾。前回時間が足らず、延長戦となりました。今回は学年全体での参加。会場も広い場所へ移り、実施致しました。
今回はギリシャの子どもたちが設定した問い、「海の生態系をどのように保護するか」を議論しました。議論は個々人が行なっている環境対策からスタートし、地域や国の政策へ推移。前回同様、原発政策についてもまた議論が行われました。子どもが設定した問いは「保護」を前提としたものでしたが、中にはそれ自体を疑う意見もあり、面白い展開でした。
附属小学校は来週研究会を控えております。そのような中、多くの先生方に助けていただき、今回の実践を行うことができました。特に、今回は例年実施してきた中学校の先生方とは異なるメンバー。手探りでの実施となりましたため、準備等で多大なるご尽力・ご支援をいただきました。改めて関係者の方々へ深くお礼申し上げます。年中企画となりそうですので、引き続き、日本のどこかの学校と先方をつなぐ授業を実施したいと思います。ご関心のある方(学校)は、ぜひご一報ください。
2019/6/5
先週末は慶應大学で行われたカルチュラル・スタディーズの学会へ参加。方法学会を始め、複数の学会が同日に行われておりましたため、私はカルスタを選択しました。
カルスタは「制度化されない学問知の探究」を掲げております。今回も「学会的」なシンポや研究発表もありましたが、イベントやアート、ラジオなどのプロジェクト・ワークスも多数あり、色々な文脈の中で考える場が設定されていました(「『広島学』のためのカフェ」なるプロジェクトも行われていました)。学会の基本言語は英語。そのため研究発表も日本語よりも英語が多く、久々に「英語漬け」。内容的にも多くの刺激を受け、充実した二日間でした。
2019/6/1
先日は東京で会議。現在、新しい研究コンソーシアムの立ち上げを企画しており、民間の財団でその打ち合わせを行いました。他の懸案事項を含めての議論でしたが、建設的な会議は非常に楽しい。年度内には新たな方向性を発表できそうです。
その後はレコード会社の方との打ち合わせ。現在取り組んでいる「音楽社会科」について議論をしました。最後は写真のバーへ。このバーが面白い。ミュージシャン(ラッパー)、写真家、絵描きが集い、立ち上げたお店で、お客さんもアーティストが多い。店には多くの絵や造形物が飾られ、雑多な雰囲気にも関わらず、多様な生き方や考え方と包み込む雰囲気・空気感が溢れていました。とても居心地の良い空間で、しばらく通うことになりそうです。
2019/5/31
先日実施したギリシャとの中継授業が新聞に掲載されました。
「ギリシャとテレビ電話 環境問題や温暖化対策 岐阜大附属小意見交換」中日新聞(2019年5月29日 朝刊)
なお、急遽、6月7日に追加実践を行うことになりました。先日だけでは時間が足りず、日を変えて延長戦となりました。場所等は以下になります。
6月7日(金)15時ー16時@岐阜大学附属小学校
参観も可能ですので、ご希望の方がおられましたら、ご一報いただけましたら幸いです。
2019/5/28
本日はギリシャの小学校と日本を繋いだ同時中継授業を実施しました。テーマは環境主義。環境に関わるイシューを様々な視点から分析し、お互いに対話を行う授業でした。
授業は、子どもが自身で問いを設定します。今回は地球温暖化対策の検討からスタート。所謂「理想的な対応策」を表明し合ったのち、日本、ギリシャ双方が行なっている具体的な対策へ。その後は論点が原発の問題へと推移し、日本の原発政策の課題と問題点を両国の小学生が議論をする展開となりました。
小学校での同時中継授業は初めてでしたが、非常に刺激的な授業となり、多くの成果がございました。本プロジェクトは関係の先生方のご尽力・調整の賜物です。ご多忙の中、各種調整や事前準備を進めてくださった関係者の皆さまへ改めてお礼申し上げます。是非、今後も続けてまいりたいと思います。引き続き、ご指導よろしくお願い申し上げます。
2019/5/27
先日は兵庫教育大学で会議。本年度より、岐阜大学は兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(後期3年のみの博士課程)の構成大学へ加わりました。その会議が神戸のサテライトキャンパスで行われました。
兵庫教育大学は私が初めて就職をした大学です。懐かしさと合わせ、再び同大学で仕事が出来ることに若干の嬉しさの様なものもございます。(写真は2008年当時の私の研究室の様子です。色々なものが散乱しています。。。。)
大学院の詳細は以下になります。博士課程にご関心の方はご検討ください。
http://www.ed.gifu-u.ac.jp/~kyoiku/gifuuedu-cont/admissions/rendai.html
2019/5/21
以下の日程で、ギリシャの小学校と日本を繋いだ同時中継授業を実施します。
5月28日 15:00- @岐阜大学教育学部附属小
ここ数年、諸外国と日本の学校をネットワークでつなぎ、社会問題を議論する授業を行っています。今までは主に中高で行ってまいりましたが、今回は初めて小学校で実践します。
ここ数週間、多くの先生方にご尽力をいただき、段々と準備が整ってまいりました。先方とのテスト通話も無事完了し、いよいよです。試行錯誤を繰り返しながら進めているプロジェクトではございますが、ご関心をお持ちの方は是非遊びに来ていただけましたら幸いです。なお、参観をご希望される場合、事前に私へご一報をお願い申し上げます。(写真は、数年前に実施したビデオを見ながら準備を進めている様子です)
2019/5/20
先日は卒業生が来てくれました。我がゼミを卒業し、現在愛知敎育大学の大学院へ進学した学生です。学部ではムフなどを読み込みながら討議民主主義などを研究しており、現在もそれを継続している様子。面白いテーマで、研究をすすめていました。
卒業生が来てくれると、その当時の記憶を思い出します。新たな場で頑張っている様子を見て、こちらもパワーをもらうことができました。また、いつでも遊びに来てください。
2019/5/16
Discuss Our Society 3 やります。
本プロジェクトは、中学生と政治家が政策論争を行う企画です。全国から中学生を募り、社会問題を分析するなかで政策を立案・提案し、政治家と共に論争を繰り広げます。先日学振から連絡があり、本年度も採択を頂きました。今回は11月30日(土)に岐阜大学で開催いたします。
本企画は、学校だけでなく、様々な立場・領域の方々と共に進めてまいります。関係者の方へは改めてご連絡をさせて頂きますが、ご関心をお持ち頂ける方々、是非共にプロジェクトを進めることが出来ればと思います。また、当日参観のみも可能です。ご連絡、お待ちしております。https://www.nobolta.com/discuss-our-society/
2019/5/15
先日は公益財団法人シマノ財団(大坂堺市)で会議。関わらせて頂いている事業に関する打ち合わせでした。
会議前日に、ちょうど百舌鳥・古市古墳群に関する世界遺産関係の報道がなされました。会議でもその話題に。ただ、世界遺産登録は国・地域を含めた街づくりや地域づくりとして考える必要があります。たくさんの先行事例・研究もありますので、大阪堺を事例とした政治の授業を作ることが出来そうです。今後の流れに注視して参りたいと思います。
2019/5/13
先日は音楽フェス、Rocks Forchileへ参加させていただきました。本イベントは児童虐待や子育て支援、子ども支援などを考える民間団体、NPOなどとコラボしたフェス。多くの子どもたちも参加しておりました。
本年度は、私の研究室として国内で行われるフェスへ教育イベントの実施を企画しています。今回はその打ち合わせを行いました。ともに企画を検討してくれている方は、10年来のお付き合いをさせて頂いている方です。業界や業種は異なりますが、多くの企画を手がけながらグローバルな活躍されている方で、いつも刺激を頂くことが出来ます。引き続き、作戦を練って参りたいと思います。(関係者の方々!適宜お声がけをさせていただきますので、その節はどうかご支援の程、お願い申し上げます)
2019/5/7
本日は1年生向けの講義でした。
設定したテーマは「感染」。講義では、学びへの動機の段階性(競争動機、理解動機、感染動機)を考えた上で、教師に求められる資質を検討しました。
「感染力」のあるオトナになるべく、充実した大学生活を送ってもらえればと思っています。(写真は散歩の風景です。講義とは関係ございません)
2019/5/3
GWを利用して横浜へ帰省。帰郷中も色々なことがありますが、久しぶりに潮風を感じ、リフレッシュをすることが出来ました。
関係者の方々。もちろん、宿題も忘れてはおりません。少しづつこなしてまいりたいと思います。
2019/4/29
高校の学習指導要領が刊行。今回、協力者として「政治経済」に関わらせて頂きました。
高校指導要領は、従来までと大きくその論理が異なります。私も、友人・同僚らとともに様々な学習を試みたいと思いますが、是非、多くの学校で探究としての公民学習が行われることを願っています。
教師側の論理ではない探究学習。もしご関心をお持ちの方がおられましたら、是非コラボレーションが出来ればと思います。ともに2030年を見越した「学び」を考えてまいりましょう。
2019/4/26
先日「岐阜県若者の選挙意識を高める会(現在名称変更検討中)」が主催した市議選の政策分析。追加でいくつかの新聞に掲載を頂きました。
「岐阜大生 市議選を分析」(読売新聞 4月26日朝刊)
「岐阜大生が公約を分析」(岐阜新聞 4月18日朝刊)
「「安全・安心」使いすぎ/主張の重点不明 岐阜大生が市議選分析」(毎日新聞 4月18日 朝刊)
特に読売新聞に掲載をいただいた記事は、本企画の趣旨や流れを丁寧にまとめて下さっています。ご関心をお持ちのかたは是非お読み頂けましたら有り難く存じます。
2019/4/25
本日は愛知県から小学校の先生がきてくれました。p4cにご関心をお持ちで、主に道徳教育の分野で先進的な取り組みをされておられます。色々なお話しを伺い、刺激を頂くことが出来ました。
近年、東海圏でも度々p4cの実践を見るようになってまいりました。その要因の一つとして、指導要領改訂等の影響も大きい気が致します。形式主義ではなく、原理的な教育論として、引き続き岐阜でも取り組んでまいりたいと思います。
2019/4/23
複数の仕事があり仙台へ。宮城教育大学へもお邪魔をさせて頂きました。今まで運が悪く訪問機会に恵まれませんでしたため、今回初めてとなりました。教育系らしく図書館にも関係の本が多くあり、勉強になりました。
当大学、本当はお会いしたい先生方がたくさんおりましたが、今回は時間的に難しく叶いませんでした。。。。関係者の先生方、ごめんなさい。また次回、ゆっくりとお伺いさせて頂ければと思います。
2019/4/21
以下の書籍を刊行いたしました。
子どものシティズンシップ教育研究会『社会形成科社会科論ー批判主義社会科の継承と革新』風間書房
池野範男氏の退官をお祝いし、氏の研究をレビューしたものになります。私は「目標論ー批判主義社会科の目標論ー」を執筆させて頂きました。
日本の社会科教育研究上、批判主義は非常に重要な位置にあります。本教育論の思想を執筆者皆で「批判的に」検討致しました。ぜひ、関係者の先生方にご一読を頂けましたら有り難く存じます。よろしくお願い申し上げます。
2019/4/17
先日は市議選の政策分析を行いました。当日は、「高める会」代表の鳥村君を中心に学生21名が展開。「子育て・教育」「社会保障」「産業・経済」「人柄・印象」の4観点に基づき政策のレーダーチャートを作成。学生の目線で批判的に分析が行われました。
終了時には候補者52名すべてのチャートが壁に張り出され、圧巻。大変盛り上がるイベントとなりました。
本日の朝日新聞(朝刊)、中日新聞(朝刊)に掲載を頂きました。
「政策や人柄 4分野で点数化」(中日新聞)
「市議選の政策を分析」(朝日新聞)
当日の様子がわかりますので、ご関心をお持ちの方は是非お読み頂けましたら幸いです。
2019/4/14
以下の日程で、市議選の政策分析を行います。
日時:4月16日(火)16時半-17時半
場所:岐阜大学 アカデミックコア
主催:岐阜県若者の選挙意識を高める会
問い合わせ先:岐阜大学田中伸研究室(nobol@gifu-u.ac.jp)
4月21日に行われる岐阜市議会選挙には52名の方が立候補される予定です。本企画では、全ての方の政策を分析、検討いたします。
自由に参観出来ますので、ご関心をお持ちの方はぜひ遊びに来ていただけましたら幸いです。(画像は、2017年10月に行った政策分析の結果です)
2019/4/11
本日は知立東高校(愛知県)の増井先生が来学。主権者教育のプロジェクトを先進的に進めておられる先生です。本年度は11月に全校をあげてのイベント(知立市の未来を考える)があり、その打ち合わせに来てくださいました。
当該の高校は県の指定を受けて3年間研究を進めておられましたが、3月で終了。しかし、その後も継続をされるべく、色々な方向性を考えておられます。日々お忙しい中で精力的に研究実践を進められるお姿に、いつも勉強をさせていただいております。
11月のイベントについては、詳細が決まりましたら本ブログでもアナウンスをさせていただく予定です。高校生と役所の職員が政策論争をいたします。火花を散らす刺激的なバトル(?)です。是非、多くの方にお越しを頂けましたら有り難く存じます。
2019/4/9
先日は大学の入学式。社会科にも新しい学生が来てくれました。しばらくは慣れない環境かと思いますが、ゆっくりと各々のペースで進んで欲しいと思います。
なお、過日は県議選の期日前投票で大学も投票所を開設。投票へ行った際、メディアの方に「大学生ですか?」とお声がけを頂きました。今年40歳になる身としては、新鮮な体験でした。
2019/4/5
全国社会科教育学会より研究奨励賞を受賞いたしました。2018年の10月に学会で表彰をいただきましたが、大変恐縮ながら在外研究中であったため、先ほど拝受を致しました。
日々支えてくださっている方々への感謝を含め、引き続き研究に邁進させて頂く所存でございます。今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます。
2019/4/3
先日、日本へ帰国を致しました。昨年度1年間、多くの方々に支えていただき、在外研究を努めることが出来ました。自身の置かれている環境に改めて幸せを感じております。
本年度からは日本におります。色々と滞っていた仕事もございますので、少しずつ再開したいと思います。関係各所の先生方、引き続き、ご指導よろしくお願い申し上げます。
2019/3/28
就職(?)しました。
英国をベースとした、教育コンサル会社です。主な対象は英国の学校や大学ですが、CEOはフランス在住。仕事も広くヨーロッパ各所で展開しています。https://dialogueworks.co.uk
秋以降、当該の企業と共同研究を行なっております。現在は、p4cや対話を用いた教育プログラム、及び教員研修のプログラムの開発に関わらせて頂いております。
色々と仕事を進める上で、メンバーになった方が双方ともに動きやすいという結論に至り、所属する形となりました(もちろん、本務校は岐阜大学です)。引き続き、色々と進めて参りたいと思います。
2019/3/25
帰国へ向けて準備を進めています。こちらでは借りていた部屋の現状確認を第三者機関が行います。そのためしばらくはホテルで暮らす必要があります。
こちらから不動産屋、第三者機関へ連絡をするも返信が無く、物事を進めるのに時間がかかります。その上で、急に決定事項が連絡されたりします。今回も3週間前から「この日は確実に不可」と伝えていた日に、突然第三者機関の査定が入りました。
敷金の返金も全て大家との交渉が前提。大家が負担すべき手数料(特に、新しい入居者を探す費用)をなぜか敷金から徴収しようとするなど、強敵です。しばらくは交渉が続きそうです。
2019/3/21
3月末に日本へ帰国を致します。先日は英国の大学最後の日。多くの方々へ挨拶をし、色々な方々に支えられていたことを改めて実感した日になりました。
英国の学校は7月頃に終わります。引き続き学校との共同研究が続きますので、度々戻ってくる形になります。帰国後もリーズの風を感じたいと思います。
写真は私の研究室があるHeadingley Campus。日照時間も伸び、良い季節となってまいりました。
2019/3/19
以下の書籍が刊行されました。
原田智仁編著『平成30年度版 学習指導要領改訂のポイント 高等学校地理歴史公民』明治図書、2019
私は「カリキュラム・マネジメント」の項目を執筆させて頂きました。新学習指導要領はその論理が大きく変わります。ご関心をお持ちの方は、是非ご一読頂けましたら幸いです。
2019/3/18
現在、p4cを用いた教員養成の研修プログラムを作成しています。英国の民間企業から支援を頂き、次年度日本で実施をする予定で進めています。先日はその打ち合わせでした。英国(イングランド)では公的機関の研修制度があまり無く、民間に委託されている場合があります。それを活用し、日本流にre:designしています。
日本もイングランドも、中等教員(社会科系)の出自は似ています。大学の専門は教育学、歴史学、社会学、政治学・・・など、多様です。従って研修内容は日英で同じ様に作成出来ますが、問題は費用。イングランドでは個々の教員が度々出資(終日の研修で5千円から3万円程度)をし、研修を受ける機会を作ることも多々ありますが、その方法は日本の雰囲気には馴染みません。「研修」の受け取り方・受け取られ方を含め、研修は教員文化や地域性と強く結びついておりますので、「隠れた文化」を踏まえた研修カリキュラムを作る必要があります。なかなか難しいですが、散歩をしながら考えたいと思います。(写真は近所の公園です)
2019/3/12
本日は共同研究を進めているリーズの中等学校へ。2月に日本で行なった実践の報告と今後の進め方の議論を行いました。
話の中で、英国(社会系教科目)では内容主義へのバックラッシュ(急激な逆戻り)が起きているとのこと。しかし、相変わらずactiveやcritical thinkingなども要求され、教師がパンクしている状況にある。それを学校や教師個々人がどのように受け止め、子どもと向き合っているかも聞くことが出来ました。
キーワードとなるのは同僚性。本日は歴史系の教員へインタビューを行いましたが、内容的なものはエッセーやレポートを書かせることで可能な限り生徒自身で獲得してゆく。教員はそのチェックに時間がかかりますが、個々人が開発した教材の共有、「考える歴史教材」の共同開発などを行うことでその時間を捻出する。チームとして教科(領域)を考えているというお話でした。その他にも様々な試みを伺うことが出来ました。
政策と学校(現実)のズレは、様々な国や地域で見られます。教科(領域)の考え方も同様です。イングランドの教育も課題がありますが、日本へも当てはまるものがありそうです。
2019/3/9
先日はp4cの授業見学及び指導者とのディスカッションでした。本学校は外部のコンサルタントの方が、定期的にp4cの指導・助言に入られています。
授業自体も興味深いものでしたが、今回は「黙っている生徒を無くす」ための取り組みを拝見。全体での対話の前に、必ずペアで話し合うなど、多くのツール(方法論)が仕掛けられており、必ずしもp4cの形式に拘らずに進める展開でした。実質的に生徒が「考え・発言・対話する」ための仕掛けを学ぶことが出来ました。
少し早めに学校へ到着したため外で待機していると、セキュリティーの方からお声がけ。要件や身分などを尋ねられました。さすが英国の学校。私の風貌に問題がある可能性も否めませんが、何にしてもセキュリティーがしっかりとしておりました。
2019/3/6
本日は研究室のあるheadingley campusで打ち合わせ。共同で執筆している論文の中間報告を行いました。
今回は、子どもの政治意識と授業中の議論の関係を整理する論文を執筆しています。議論・論争などを基底する意識と文化に関する調査研究です。なかなか筆が進まず苦労しているのですが、共同執筆者も同様の様子。打ち合わせの最中は(カフェという場の雰囲気も相まって)アイデアが溢れ、すぐにも整理出来る気がします。しかし、いざ研究室へ戻り筆を取るとなかなか難しい。もう少し時間がかかりそうです。
議論の後はリーズ市内にあるcity campusで調べ物。キャンパスといっても、一つの場所に全てが集結しているのではなく、街の中に学部が点在しています。どこへ行っても共通のアカウントで無線LANが使えますので、便利なキャンパスです。
2019/3/4
先日は民間企業の方と打ち合わせ。現在、p4cを用いた教員養成のカリキュラム作りに関わらせていただいており、その報告を兼ねた会議でした。
当該の企業は英国だけでなく、ヨーロッパの多くの学校と連携をしています。興味深かったことは、特に中東諸国の学校でコンテンツ・ベースド(内容重視)をどのようにコンピテンシー・ベースド(資質・能力重視)へ転換するか、模索中の学校が多いとのこと。英米では、すでに異なる動きが出てきておりますが、中東諸国の複数の学校ではこれがテーマとのことでした。
学校カリキュラムは国家レベルの教育政策と不可分ですので簡単に転換は出来ません。ただ、政策とナショナル・カリキュラムを踏まえ、教員個々人が努力・試行錯誤をされているリアルな実態はとても勉強になりました。
2019/3/1
日本から研究者の方が来られ、教員養成系の研究者へインタビューを行っています。
インタビューの中で、イングランドでは、教科領域がクロスし、その境界が曖昧になっているとの話がありました。初等ではこの傾向が少し前から見られましたが、近年は中等でも融解しているとのことでした。
ちょうどBBCでも同様の放送があり、そこでは歴史の学習を体育や家庭科と横断的に行っている様子が放送されていました。1700年代、1800年代など、特定の時代を取り上げ、当時の衣服を身にまとい、当時の食事をする。軍事化で行われていた体操をやってみる。歴史の主任教員は「体験的に学ぶ」ことの重要性を説いておられました。領域的な観点から見ると、「教科としての」良し悪しがありますが、色々な試みがなされているようです。
2019/2/26
締め切り前後(!?)の溜まった原稿に取り掛かるため図書館へ。細切れではありますが、集中的に仕事が出来る様、時間を捻出しています。
ただ、このような時に限って面白い本を見つけました。「ジェームズ・ボンドの政治(学)」。歴史学者が執筆した本で、人種や階級、性差などの視点から英国のエンターテイメントを分析したもの(らしい)です。いわゆる「おすすめ本」として大学図書館に並んでいました。私のsub majorは文化政治ですので、非常に興味があります。今すぐには読むことができませんが。ストックしておきたいと思います。
2019/2/25
現在、英国内で出張中ですが、ホテルでの一コマ。部屋へチェックインすると、暖房が故障しておりました。それをフロントへ伝えると、「担当者が帰宅したから対応不可」とのことでしたので、仕方がなくセーターを着用したまま極寒の中で就寝。朝、フロントの方(昨晩とは別の方)にそれを伝えると、「工事の担当へ伝えるが、私の責任ではない」との回答でした。
イギリスではよくある応答ですので、もう慣れて参りました。日々、異文化コミュニケーションを繰り返す中で、私のシティズンシップ(?)も多少は成長したのかもしれません。引き続き、学びたいと思います。
2019/2/20
調査でフィンランドに来ております。ナショナル・カリキュラムの調査で、主に研究者への聞き取りを行っています。日本の研究者とヘルシンキで合流し、共に調査を進めております。
夜は写真のイベントへ参加。フィンランドの民族舞踊ですが、今回は年に1回の特別イベントとしてギリシャからダンサーを招聘。俄にダンス・バトル(?)が勃発しておりましたが、最後は両国の特徴的な舞踊が入り混じる興味深い場となりました。クロス・カルチュラルな面白い体験でした。
2019/2/17
少し時間が遡りますが、一時帰国中、最後はSony Music Recordsの方と打ち合わせでした。この方とはすでに8年ほどの付き合いになりますが、私が実践している「音楽社会科」へいつも刺激的なコミットをして下さいます。ご本人自身も米国の当該業界と連携を進めており、グローバルな仕事を展開しておられる刺激的な方です。
数年前に音楽史を用いた社会科授業を行いましたが、今回はその更新を目指し、聞き取りと打ち合わせを行いました。当該の業界はマーケティングの方法が加速度的に変化していきます。新しいアイデアも浮かんで参りましたので、引き続きチャレンジをして参りたいと思います。非常に有意義な打ち合わせでした。
2019/2/16
以下の冊子が刊行されました。
「自立する消費者のススメ」日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)
テーマは「消費者市民」および「消費者主権」です。小学校・中学校・高校・社会人を対象とし、全ての段階を統一的に捉えた教材・ワークシート・指導案をデザインしました。同じテーマで一貫しているため、掲載している資料等のレベルを変えることで、基本的にどの段階でも利用可能な教材集となっております。多くの先生方の教材・授業作りのネタとして頂けましたら有り難く存じます。(下の写真にもございますが、随所にイメージキャラクター「ススムくん」が登場します!)
本冊子作成には、公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会中部支部の方々、前田佳洋先生・矢島徳宗先生(岐阜大学附属中学校)、三浦寛之先生(岐阜高校)、大工泰裕先生(大阪大学)、上野大介先生(京都府立医科大学)、小林勇輝先生(大阪大学)、岩田美奈子先生(一般社団法人シニア消費者見守り倶楽部)をはじめ、多くの先生方にご協力を頂きました。この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。
本冊子、岐阜県内の小中高校へは広く配布される予定です。また、全国の一部の小中高校へも配布されます。
私の手元に100部ございますので、ご希望の方がおられましたらご連絡ください。4月以降になりますが、郵送をさせて頂くように致します。(本冊子は、(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会が日本宝くじ協会の社会貢献広報事業としての助成を受けて作成したものになります。)
2019/2/14
本日は複数の会議。その中の一つでは教員就職率の低下が議論になりました。学校(教師)の多忙化や子ども達の変化を受け、教員になる人が大きく減る傾向にあるとのこと。これは、教員養成の仕組みにも直結しますので、色々と議論が交わされました。
会議で話される言葉は異なりますが、内容だけをみると「ここは日本か?」と思うほど、同じ様なイシューがあると感じました。ただ、「教師という職業の魅力」を前面に押し出す議論ではないところが英国です。もっと実質的な側面を踏まえた、興味深い議論でした。
2019/2/11
本日はロンドン市内の中等学校を訪問。当該の学校はp4cのモデル校であり、数年前からp4cがカリキュラム化されている学校です。
日本に導入されているp4cは米国的なものが多いですが、英国のp4cはまた論理や授業展開が異なります。形式における教員の裁量が大きく、各々が楽しそうに自由に展開をしていることが印象的でした。当該の学校は、p4cを取り入れたことで、所謂入試的な成績も飛躍的に伸びている学校です。管理職や複数の教員へもインタビューもさせて頂きましたが、教員がチームとして取り組んでいることがうまく機能している様子でした。
授業の合間で、生徒が学校を案内してくれました。写真の壁画はartの授業で生徒が描いたもの。素晴らしい芸術でした。
2019/2/8
色々と集中的に実践などをこなしております。その中で、音楽(Japanese Rock)を用いた社会科授業も展開。様々なアーティストの言説を比較しながら、反抗(像)の社会的変遷を考えます。
以前はボブ・マーリー氏の音楽、数年前は米国のHip Hopから社会を読み解きました。ただ、日本で実践をするのであれば、やはり邦楽の方が子どもがのめり込んでくれます。引き続き、社会科授業の可能性を考えて参りたいと思います。
2019/2/7
一時帰国中、多くの人に支えて頂きながら、色々な仕事をこなすことが出来ております。人のネットワークと支えに改めて感謝しています。
ただ、自身の研究室が問題。なぜかパソコンが立ち上がらず、ネットワークへも繋がりません。研究室に滞在出来る時間が限られていることもあり、今回パソコンの復旧は諦めることにしました。本帰国した後、まずは環境の復旧から始まりそうです。
2019/2/4
日本に一時帰国しております。先日は岐阜大学附属中学校で研究実践。現在、進めている共同研究の一環です。今回は「歴史における重要性」をテーマに、対話を用いた探究を行いました。
授業者は当該中学校の前田教諭。重要性というキーワードをもとに個々人が歴史における重要人物を指摘・分析する授業でしたが、「歴史とは何か」、「歴史学習の意味は」という原理的なテーマへと推移していきました。とても刺激的な授業でした。前田先生をはじめ、ご参加・ご参観頂いた先生方、ありがとうございました。
2019/1/27
先日はリーズの研究者と進めている調査研究の中間打ち合わせ。日英の子どもが持つ政治意識を調査し、その傾向を分析しています。
常々感じることは、同じ土俵の必要性。「日本固有の」方法論を脱することで面白いことが増えてゆきます。
会議中には音楽の話へ。彼はjazzを好んで聴いています。私はpunkが好きですが、元々はclassic。ピアノやベースの動き方についてしばし語り合いました。これも共通の土壌があってのこと。Jazz, punk, skaのミクスチャーバンドを紹介して頂いたので、早速itunesにダウンロードしました。しばらくは聞き込んでみたいと思います。
2019/1/24
3日連続して会議。全て研究についてですので楽しく時間が過ぎてゆきますが、異なる言語であるため、事前の資料準備はなかなか大変です。
先日は授業で収集したデータの分析を行いました。複数領域の目があると着眼点が全く異なります。私は社会科的な視点で分析をしますが、例えば移民などを研究している方はより子どものパーソナルな部分と社会の関係に着目をします。特別支援、ジェンダーなど、各々の枠組みが入り混じる会議でした。
結局、結論(といいますか、分析枠組み)は出来ませんでした。こちらでは破壊的批判はあまりなされず、建設的に議論を構築してゆきますが、それでもリサーチの核をデザインすることはなかなか難しい。改めて宿題が出されましたが、個人的には面白い時間でした。ただ、睡眠不足は続きそうです。(写真は図書館の正面階段です。どこぞの省庁ほど立派ではありませんが、歴史ある造りです)
2019/1/23
先日完成した「政治を考える教材」(以下の記事参照)を用いて、小学校(長良東小学校)で授業が行われました。
当日は新聞およびテレビの取材があったようで、当日の夕方、岐阜放送で授業の様子が放映された様です。左が新聞記事になりますので、ご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。
学生のみなさん、刺激的な授業、ご苦労様でした!
2019/1/22
数年前より、岐阜市選挙管理委員会と社会科教育講座の有志のメンバーが共同で選挙を考える教材を開発しています。
今年のテーマは「選挙後の社会」。投票だけで終わるのではなく、その後の政治・社会の動きを考える教材を開発しました。今年、私はほとんど関わることが出来ませんでしたが、選管職員の方々と共に学生のみなさんが一生懸命作ってくれました。
本年度は、本HPで公開可能となりましたので、ダウンロードも可能です。小学校向けの教材ではありますが、内容は中学・高校でも実施可能だと思います。是非、ご活用を頂けましたら幸いです。
2019/1/17
現在、ヨーロッパの研究プロジェクトの競争的資金の申請を試みています。勝手が分からず苦心しているのですが、難しいのは「実現可能な成果」の箇所。こちらでは、「期待される成果」ではなく、実質的かつ確実に達成可能な成果を数値を含めて明確に示す必要があります。
今は4年から6年計画の申請書を書いておりますが、6年先を想定した「成果」を数値を含めて見通すことが難しく、なかなかはかどりません。。。。そもそも、「数値」は短期目標であって、教育が示すところの中長期ではない。なかなか厄介です。
研究室の外では、新しい施設の建設が進んでおります。朝から夕方まで、なかなかの騒音。ヘッドフォンを手放さず、進めたいと思います。
2019/1/14
本日は朝から中等学校で打ち合わせ。新しい歴史学習プロジェクトの内容を相談致しました。
英国では、多くの学校で歴史学習の際に複数のコンセプトを用います。先日まで行っていた「歴史における重要性」もその一つですが、複数のコンセプトを授業化し、それを内容・方法へ落とし込みます。今回は「歴史の継続性と断絶」を使います。事例として広島・長崎も用いようかという話になりました。面白いプロジェクトになりそうです。
(写真は学校近辺の風景です。寒い1日でしたが、天気も良く清々しい1日でした。)
2019/1/8
以下の論文が刊行されました。
"Philosophy for Children: A Deliberative Pedagogy for Teaching Social Studies in Japan and the USA". Journal of International Social Studies, National Council for the Social Studies International Assembly, v.8, n.2, 2018, pp.29-54
アメリカの社会科教育学会の学会誌になります。ご関心のある方はPDFをお送りをさせて頂きます。ご一報を頂けましたら幸いです。
2019/1/4
new year event. ロンドンでは議事堂近くに多くの人が集まり、盛大なイベントが開催されておりました(テレビ中継を見ながら年を越しました)。私が住むマンションも、一つ上の部屋で明け方までパーティが行われていた様子。重低音鳴り響く騒音でほとんど眠れずに年を越しましたが、何にしてもnew yearは重要な日だった様です。
さて、こちらは1月2日が仕事始め。12月23日からクリスマス休暇に入った人が多く、新年は日本よりも早く始まる様です。企業や大学もすでに始まっています。年末は4時前には日が沈んでいましたが、最近は4時半頃が日没。急に日が伸びてまいりました。
気持ちを新たに、昨年から繰り越している仕事を含めて少しずつ進めてまいりたいと思います。
2019/1/1
新年、明けましておめでとうございます。
昨年4月に英国へ移住し、改めて自身の教育・研究観を見つめ直す機会を頂くことが出来ております。この環境に感謝をしつつ、本年も色々と挑戦をしてまいりたいと思います。
引き続き、皆様方のご指導・ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
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